2013年3月25日月曜日

The people make the place

3月22-24日、学、前林明次准教授による示「The people make the place」を開催しました。


The people make the place
2013年3月22日(金)-24日(日) 
前林明次

「人が、場所をつくる」- 人々のインタビュー音声とポートレイトから構成されるこの展示は、現代の「地域」と生活者の関係性を、生活者の「リアリティ」を軸に描き直す試みとなります。わたしたちにとっての「場所」とは、生身の人間が抱え、語る、リアリティの集積とつながりの中から浮かび上がるものではないでしょうか。




本展示は、シェフ、商店店主、ショップ店長、デザイナー、作家、会社員、学生兼住職といった西濃地域に暮らす7名へのインタビュー、ポートレイトから構成されました。

インタビューは場所についての問いから始まり、本人のこれまでの活動とこれからの展望についての問いへと展開されました。展示されたポートレイト写真は、インタビューで問われた、この地域で「気に入っている場所、記憶に残っている場所」へ実際に赴き、その場所でを撮影したものです。
 ポートレイト写真
インタビューテキスト

また、本展示では、インタビュー音声と、ポートレイト撮影場所の周辺で録音された環境音も展示されました。ヘッドフォンを装着し会場内を歩いて音声を鑑賞することで、7名それぞれの言葉の中をさまよっているかのように感じられます。



作者の前林准教授は、制作を通し、「場所が、人を通して現れている」とも言えるような感覚を感じたと言います。本展示は、言葉、声、音、そして写真によって、場所と人のリアリティを描き出したのではないでしょうか。


2013年3月18日月曜日

くま展

3月15-17日、IAMAS、f.Laboメンバーによる展示「くま展」を開催しました。


くま展
2013年3/15(金)-17(日)

制作者(五十音順)
今井 久嗣(情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 修士2年)
新山 紗緒里(クラフト姐さん)
土井 了慧(情報科学芸術大学院大学[IAMAS] 修士1年)
東 純平(大阪大学大学院 修士1年)

製作協力
株式会社ジェイ・エム・シー

本展覧会では、様々な手法によって製作された20匹のくまの展示を行います。これらのくまは、元は1つのデジタルデータであったものを様々な方法で現実世界にアウトプットさせたものです。現在、ソフトウェアで作成したデータを元に、オブジェクトを出力するデジタル工作機械が普及しており、デジタル工作機械のパーソナル化を目指す新しいものづくりの活動が世界的に広まっています。更にデジタルデータの作成支援アプリケーションも進化しています。このような時代背景のなかで、手作業で“作る“ことを楽しむ人々も多く存在し、その手法や行程は三者三様です。こうした手法や行程の記録、更にデジタル工作とアナログ工作の融合点に着目し、今後の発展の可能性を見出すためにくまというキャラクター性を持ったオブジェクトを媒体として、制作を続けています。2年の歳月を経た現在、新たな制作者の方々の協力を得て、20匹のくまが出来上がりました。


展示されたくまの一部を紹介します。